2018年7月5日 18:00
「私たち、オカマとオナベの逆転夫婦です」妻・マキさんが語る愛のカタチ
でも、考えてみたら戸籍上の私は男だし、ジョンは女。ジョンには跡取りになる2人の弟がいたのと、ウチが女系家族で私がやっと生まれた男の子だったこともあって、ジョンに嫁に入ってもらう形で結婚したんです」
旧家に生まれたマキさんは、20代前半で勘当状態のまま実家を離れていたが、結婚したことで勘当が許されたという。
そして今、社会では性別や属性ではなく、個々としての人となりを見ようという動きが広がりつつある。その源流には、いち早く友情結婚という選択をした2人が、その生きざまを公言し、さらけ出してきた部分もあるだろう。
「結婚当初はお互いに一生独身だと思っていた似た者同士でした。けれど、24年の結婚生活を経た今、パートナーというのは精神的な絆が大切だとしみじみ感じています。
年をとったから余計に感じるのかもしれませんが、2人いれば喜びは2倍になるし、悲しみは半分ずつに分けあうことができますから」
■後輩からも憧れの関係
今回のイベントの主宰者であり、早稲田大学卒でマキさんの後輩にあたるドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダさんも、そんな2人の関係性に魅せられたひとり。
「マキさんを初めて見たのは、2007年放送のドキュメンタリー番組だったかと思います。
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