くらし情報『村上春樹が小説作品中で唯一、取り上げた日本人ミュージシャンとは』

2018年9月9日 12:00

村上春樹が小説作品中で唯一、取り上げた日本人ミュージシャンとは

村上春樹が小説作品中で唯一、取り上げた日本人ミュージシャンとは
栗原裕一郎さん撮影/山田智絵
新刊を出せば必ずベストセラーになり、ノーベル文学賞候補になれば受賞するかどうかが街の話題になる。いまの日本で「知っている作家は?」と聞けば、真っ先に村上春樹の名を挙げる人も多いであろう。

本書は、村上春樹の小説作品に出てくる音楽を取り上げ、その役割や意味を論じるものだ。5つのジャンルで、計100曲が紹介されている。

■春樹と音楽の関係

「春樹と音楽の関係で、もっとも有名なのは『ノルウェイの森』ですね。冒頭の飛行機の場面で、ビートルズの『ノルウェーの森』が流れます。ほかにも何度か出てきますが、カバーバージョンばかりで1度もオリジナルは流れないんですよ」

と、編者の栗原裕一郎さんは言う。

栗原さんは高校生で『羊をめぐる冒険』を読み、その後は春樹の新刊が出るたびに読んできたという。春樹と龍の2人の“村上”に影響を受けた世代だ。

「春樹の小説に音楽がよく出てくることは知られていましたが、ただの雰囲気づくりというか一種の記号だとみなされて、きちんと研究されてきませんでした。

そこで、2010年に『村上春樹を音楽で読み解く』という本を、本書と同じメンバーでつくったんです。

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