くらし情報『村上春樹が小説作品中で唯一、取り上げた日本人ミュージシャンとは』

2018年9月9日 12:00

村上春樹が小説作品中で唯一、取り上げた日本人ミュージシャンとは

それが文芸評論の色が強くなったことへの反省から、本書は、一般の読者にも読んでもらえるように、ディスクガイドの面を前に出しています」

本書全体は「ロック」「ポップス」「ジャズ」「クラシック」「80年代以降の音楽」という5つのジャンルに分けられている。

「ジャンルごとに、音楽と文学を同時に語れる人に執筆を担当してもらいました。ジャズ担当は、音楽批評家でミュージシャンの大谷能生さんですが、彼はそれまでほとんど春樹を読んでこなかった。春樹は小説以外にエッセイやインタビュー記事などでも音楽について語っていますが、それらも含めて全部、読破してもらいました(笑)」

■『ダンス・ダンス・ダンス』が区切り

「80年代以降」の章を立てたのは、春樹の小説でいえば『ダンス・ダンス・ダンス』が区切りになっているからだという。

「それまでの春樹の主人公は、’60年代的な価値観で’70年代を生きてきたんですが、’80年代にはその価値観は通用しなくなってしまう。春樹は’80年代にMTVで流れていた『ゴミのような大量消費音楽』を徹底的にディスっています。ただ、その時代にヒットした音楽が全部ダメというわけでなく、ブルース・スプリングスティーンはホメています。

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