くらし情報『村上春樹が小説作品中で唯一、取り上げた日本人ミュージシャンとは』

2018年9月9日 12:00

村上春樹が小説作品中で唯一、取り上げた日本人ミュージシャンとは

日本で誤解されているようにスプリングスティーンの音楽がアメリカ讃歌ではないことを、春樹は見抜いていたんです」

ほかにも、ボブ・ディラン、エルヴィス・プレスリー、マイルス・デイヴィスなどさまざまなミュージシャンが登場する。日本人で唯一、取り上げられるのがスガシカオというのもおもしろい。

■春樹にとってのビーチ・ボーイズ

ビーチ・ボーイズも春樹にとって重要なミュージシャンだ。デビュー作『風の歌を聴け』以来、何度となく言及している。

「当時のビーチ・ボーイズは、世間では陽気なサーフィン音楽というイメージでしたが、春樹の作品では常に不吉な予感を伴っています。このバンドに屈折した背景があったことは、’90年代にリーダーのブライアン・ウィルソンが復活を果たすまでは知られていなかった。

春樹にとっては、ビーチ・ボーイズがそれだけ重要な存在だったんです。彼にとっては、文学と音楽は等価値なんです。日本では極めて稀なタイプの作家だと思います」

ほかのジャンルの音楽も、春樹作品で重要な役割を果たす。クラシックでは、『1Q84』の冒頭で、ヤナーチェクの『シンフォニエッタ』によって、異界への扉が開かれる。

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