2018年10月6日 12:00
若林正恭「うれしそうに本を持ってロイヤルホストへ」亡き父から学んだ日常の大切さ

若林正恭撮影/坂本利幸
2013年に出版された、若林正恭さん初の著作『社会人大学人見知り学部卒業見込』。雑誌『ダ・ヴィンチ』の連載をまとめたこの本は「中二病全開の自意識を閉じ込めて、社会への参加方法を模索した問題作!」と銘打たれ、ベストセラーとなった。
■人よりも10年遅れくらい
「20代はショーパブのバイトくらいで、全然人と会ってこなかったんです“社会”とみんなが呼ぶものに参加してなかったんですよね。しかも自分は変じゃない、普通だと思ってた。
それで30代になってテレビに出るようになると、自分は変わってて、人よりも10年遅れくらいでいろいろと気づいてるんだとわかって(笑)。なのでその驚きだけで1冊書けたんですよ」
今回の最新刊『ナナメの夕暮れ』は、前作以降の連載に加筆したものだが、どうにも書けなくなり、一時期、連載を休みにしたことがあったそう。
「これまでバーベキューとかナイトプールなんかを“それってどうなのよ”と斜め目線で見てきたんですけど、オレも今年40歳なんで、“そんな文句言うなら見なけりゃいいじゃん”っていうことになるじゃないですか(笑)。
そうやっていろんなことが当たり前になり、ビックリしなくなって、斜め目線で書けなくなってしまった。
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