くらし情報『木村佳乃の「美しさ」が邪魔、“屈折感” が足りない『後妻業』に勝算はあるのか』

2019年1月29日 17:00

木村佳乃の「美しさ」が邪魔、“屈折感” が足りない『後妻業』に勝算はあるのか

もう一人のヒロインとして、サイコパス佳乃とコミカルに同調せずに、きっちりと「男の間抜けさ」「嫌悪の裏にある女の嫉妬」を炙り出す存在になれば、まったく違う作品になるのではないか。

というのも、佳乃は欲望の塊で、直球勝負の生きざまだ。とにかく金。人命軽視、清々しいまでの銭ゲバである。そんな女に騙される男のあさはかさを、多江の視点から辛辣に描けるはず。

また、そんな女を嫌悪しつつも、どこかでうらやむインテリ女の複雑な思いを、多江ならば表現できるはず。

そんなわけで、佳乃と多江のバランスを見守り続けようと思っている。アラートがもしかしたらブラボー!に化ける可能性も充分にあるので。

吉田潮(よしだ・うしお)◎コラムニスト1972年生まれ、千葉県船橋市出身。法政大学法学部政治学科卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスに。医療、健康、下ネタ、テレビ、社会全般など幅広く執筆。テレビ『新・フジテレビ批評』(フジテレビ)のコメンテーターも務める。また、雑誌や新聞など連載を担当し、著書に『幸せな離婚』(生活文化出版)、『TV大人の視聴』(講談社)ほか多数。新刊『産まないことは「逃げ」

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