くらし情報『突如はじまった謎のサービス「レンタルなんもしない人」を人々が必要とする理由』

2019年5月20日 15:00

突如はじまった謎のサービス「レンタルなんもしない人」を人々が必要とする理由

突如はじまった謎のサービス「レンタルなんもしない人」を人々が必要とする理由
レンタルなんもしない人
「なんもしない僕を貸し出します」

パーカーにリュック、そしてトレードマークの青いキャップという出で立ちがアイコン化している“レンタルなんもしない人”。そのサービスは交通費と飲食代だけ支払えば「1人で入りにくいお店への同行」「愚痴をただ聞いてほしい」「離婚届の提出を見届ける」など、「ただ1人分の人間の存在だけが必要なシーン」にいてくれる、というもの。

『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』(晶文社)は、そうしたサービスを利用する依頼者との交流で見えてきた物語を描いている。「ただそこに人がいてくれること」を必要とする現代の情景は愉快なものから、シリアスなものまで、圧倒的に多様。ときにおかしく、ときに寂しく、でも、どこか心が温まる不思議なノンフィクション。

本稿は、そんな“レンタルなんもしない人”に殺到している依頼に同行した、同著の編集者による観察日記です。

■なんもできかねます。

2018年6月2日、Twitterに次のようなツイートが唐突に流れ、謎のサービスが始まった。

“『レンタルなんもしない人』というサービスを始めます。1人で入りにくい店、ゲームの人数あわせ、花見の場所とりなど、ただ1人分の人間の存在だけが必要なシーンでご利用ください。

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