くらし情報『阿川佐和子「そうか笑い話なんだ」で気づいた、認知症の母との明るい介護生活』

2019年6月10日 05:00

阿川佐和子「そうか笑い話なんだ」で気づいた、認知症の母との明るい介護生活

実際、母が怒りっぽくなった時期もありましたから。

弟夫婦が少々悪役的な役まわりなのは作り話です。弟には事前に、「これこれこんなふうに書くけど、お宅のことじゃないからね」と念を押しておきました(笑)。

認知症の母の気持ちを書いてみたかった

――小説『ことことこーこ』では、主に娘の視点で物語が進んでいきますが、徘徊(はいかい)のシーンなどは、認知症である母親の目線で書かれていました。

あるテレビ番組で認知症に詳しい先生にお聞きしたのですが、認知症の徘徊も、本人には、買い物とか仕事とか立派な目的があると。でも、その途中でわからなくなってしまうんですね。

そんな話や、母の「バカ、バカ、バカ」というメモや、それを書いた母の気持ちを考えたときに、認知症になった側の心の動きを書けないかと思ったことが、この小説を書く大きなきっかけでした。

例えば、よくある会話ですが、人に「最近、なんでも忘れちゃうのよ」と言われると、「そんなの私も同じよ!」と流したりしがちですよね。でも、本当に深刻な場合もある。そうやって、もの忘れが進んできて、自分が壊れていくと感じるって、どんな気持ちなのか、それを表現できないかと。

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