くらし情報『江國香織、2年ぶりの長編小説を絶対に『小説すばる』で連載したかった理由』

2019年6月16日 16:00

江國香織、2年ぶりの長編小説を絶対に『小説すばる』で連載したかった理由

だが、実現できないまま高橋氏は2014年に急逝してしまった。

「だから、アメリカ旅行の話を書くなら絶対に『小説すばる』で連載したいと思っていたんです。私自身が年齢を重ねるにつれて主人公の年齢も自然と上がってきたので、久しぶりに若い人の物語を書きたいと思ってもいました。そうした理由から、あのとき彼と約束した旅の話を書くことにしたんです」

14歳の礼那は、子どもの無邪気さの中にも、大人びた部分をあわせ持つ女の子だ。

「変な日本語ですけど、私は子どもってすごく大人だなって思うんです。私が書く小説にはわりと多く子どもが出てくるんですけど、それは子どもの大人さ加減とか、大人の子どもさ加減を書くのが好きだから。

恋愛が出てくる小説を書くことが多いのも、恋に落ちるとひとりでいるのが寂しくなるとか、触れたいとか一緒にいたいとか、よくも悪くも子どもの部分が出てくるのが面白いなと思っているからなんです。礼那は、子どもの持つ大人っぽさを体現している子どもだなと思っています」

常に冷静でさまざまなことを憂ういとこの逸佳は、礼那と比べると一見、自己肯定感が低い女性のようにも思える。「それはきっと、性格というよりも17歳という年齢による部分が大きいような気がします。

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