くらし情報『江國香織、2年ぶりの長編小説を絶対に『小説すばる』で連載したかった理由』

2019年6月16日 16:00

江國香織、2年ぶりの長編小説を絶対に『小説すばる』で連載したかった理由

中にピーナッツバターが入っているリースチョコレートも大好きなお菓子なんです。

ふたりは子どもなのでお酒を飲めないし、高価なレストランにも行かれないし、食べる物のバリエーションがどうしても少なくなってしまうんですね。それだけに、この作品では私の食いしん坊なところが役に立ちました(笑)」

旅行をきっかけに、礼那と逸佳はもちろん、周囲の人間も変わっていく。特に、礼那の両親には如実な変化が表れる。

「礼那と逸佳は家出をしたわけではなく、最終的には旅を終えて帰ってきます。でも、ふたりが旅をすることで、関係者全員になんらかの影響が及ぶはずですから。その変化も書きたいことのひとつでした」

礼那の母親の理生那(りおな)は、ふたりが旅立った後、教会に足しげく通うことで本来の自分自身に気づいていく。

「家庭の中では、妻とか母とか、姉とか妹とか娘とか、会社員なら上司とか部下とか、いろいろな役割がありますよね。そうした役割をはずすのはわりと難しいことだと思うのですが、理生那は教会という場所で本来の自分になることができた。理生那のように役割をはずした個人を持てるかどうかで、人はすごく変わると思うんです」

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