くらし情報『脳性まひのバイオリニスト・式町水晶が持つ強い意志「まだ、逃げられない!」』

2019年7月6日 19:00

脳性まひのバイオリニスト・式町水晶が持つ強い意志「まだ、逃げられない!」

脳性まひのバイオリニスト・式町水晶が持つ強い意志「まだ、逃げられない!」
式町水晶撮影/廣瀬靖
小脳低形成をもって生まれ、リハビリのバイオリンの腕を磨き昨年4月にメジャーデビューした式町水晶(22)。状況が一変するなかで毎日、鍛えつつも「自分の身体はピークを過ぎた」と自覚し、なおもステージに立つ。母の愛情で身につけたバイオリンと、自力で身につけたトークを武器に――。

■バイオリンは家族のおかげ

「今は、無事に1周年コンサートを迎えられた安堵感と、最後まで、やりきった爽快感でいっぱいです!」

6月14日、新橋・内幸町ホール。コンサートを終えたばかりの楽屋を訪ねると、チャームポイントの太い眉毛をクイッと上げて、式町水晶は満足そうに笑顔を浮かべた。

「無事に」という言葉は彼にとって、私たちの想像をはるかに超える特別な意味を持つ。

昨年の4月にアルバム『孤独の戦士』でメジャーデビューを果たしたポップバイオリニストの水晶。彼には「小脳低形成」という脳性まひの障がいがある。

「小脳というのは運動調節を行う器官で筋肉の緊張と弛緩、つまり“力を入れる、入れない”をコントロールしているところです。それが僕には半分以下しかないので、関節が勝手に強ばったり、ピクピクッと反射しちゃうんです」

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