くらし情報『母への恋慕、男社会への挑戦──女性映画監督が拓く「女の未来」と「女の性」』

2019年7月28日 11:00

母への恋慕、男社会への挑戦──女性映画監督が拓く「女の未来」と「女の性」

母への恋慕、男社会への挑戦──女性映画監督が拓く「女の未来」と「女の性」
映画監督浜野佐知さん撮影/山田智絵
「とんでもないバーサンが演りたい」

女優・吉行和子さんのそんなひと言で、映画監督浜野佐知は奮起した。国内外の小説を読みあさり、これだと直感したのが木村紅美さんの小説『雪子さんの足音』だった。

作品を読んだ吉行さんは、浜野のオファーを快諾したと話す。

「高齢の女性の役って、孫の世話をするいいおばあちゃんか嫁いびりするいやな姑か、そんなのが多いでしょう。その女性がどんな人生を送ってきたのか、今、女として何を考えているのか。そこを想像させるようなとんでもないバーサンを演じたかったの」

映画は、学生時代を過ごした地方都市に出張してきた青年・薫が、地元新聞で訃報を知るところから始まる。20年前に下宿していた月光荘の大家・雪子さんが熱中症で死亡していたのだ。彼は大学生時代、雪子さんと、同じ下宿人の小野田さんという2人の女性の過剰なまでの好意と親切に息が詰まるような日々を送ったことを思い返す。

愛と狂気が、現実なのかファンタジーなのかわからない世界で、美しく、そしてエロティックに繰り広げられていく異色の作品といってもいいだろう。

6月半ば、東京・渋谷で単館上映されたとき、映画上映後に浜野を囲んだお茶会が何度か開かれた。

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