2019年8月30日 08:00
秋田県の悲哀漂う健康データ、一方で未来への希望を感じる「学びの十か条」効果も

秋田県のなまはげ
今年6月、日本人に多い「3大死因」のひとつに初めて老衰が加わった。がん、心臓病に次いで脳血管疾患の順だったが、老衰が3位に躍り出たのだ。
これら上位2つの死因で亡くなる人が多いうえ、平均寿命は短いという「残念なエリア」がある。東北地方だ。
■悲哀が漂う秋田県
男性の平均寿命では2005年からの10年間、ワースト3は青森、秋田、岩手の順。秋田は’16年、’17年ともに生活習慣病、がん、脳血管疾患の各死亡者数が全国トップだ。
「塩分の多さや寒さ厳しい気候のほか、可住地面積あたりの病院数が最下位、診療所数が45位と医療機関の少なさが影響しているかも。近くに病院がないと、こまめな受診ができず、病気の発見が遅くなりがちです」(医学ジャーナリストの植田美津恵さん、以下同)
加えて、日照時間も少なく自殺者の数もいちばん多い。
かなり悲哀が漂うものの、秋田には未来への希望を感じるデータも多い。まず、睡眠時間で秋田は最長だ。
寝る子は育つというが、子どもがスゴい!身長の高さは小5女子は2位、中2男子は1位。小学生の朝食摂取率、中学生の読書率も全国トップだ。
規則正しい生活習慣は学力へと実を結んでいる。
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