くらし情報『41歳の若さで“完璧な終活”をしてこの世を去った金子哲雄さんの妻が伝えたいこと』

2019年9月20日 20:00

41歳の若さで“完璧な終活”をしてこの世を去った金子哲雄さんの妻が伝えたいこと

哲雄さんは冠婚葬祭を何より大切にする人だった。友人知人の冠婚葬祭で誠心誠意尽くして手伝うことで信頼と人脈を築き、流通ジャーナリストとしての道を切り開いていった経緯がある。哲雄さんの見事な終活が動き始めた。

「翌23日には葬儀社の人を呼び、自分が入る棺から、通夜ぶるまいの料理、祭壇に飾る花まで、こと細かに決めていきました。自分の葬儀をすべてプロデュースし、遺言書に葬儀料金を書き加えました」

それを見守る稚子さんに動揺はなかったという。

「こういう言い方はよくないかもしれませんが、夫は何だか楽しそうでした。自分のやりたいことをやっていたからでしょう。よりよく生きたいからと有機野菜を選ぶ人がいるように、夫は流通ジャーナリストとしてよりよく生きたい、よりよくありたいと葬儀の計画をしていったんです」

それは死への準備ではなく、懸命に生きる姿そのものだった。

「終活というと、みなさん、これから死んでいく準備だと思いがちですが、そうじゃない。周りが死んでいく人と決めつけているだけで、本人は一生懸命、生きているんですよ。私は、一生懸命生きる人を支えたんです」

■終活でやるべきことはわずか2つ

死の数時間前まで雑誌のインタビューを受け、哲雄さんはとことん生き抜いた末、旅立った。

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