くらし情報『実話がモチーフの小説『ひと喰い介護』、判断力・体力・財産を奪われた老人の末路は』

2019年11月9日 16:00

実話がモチーフの小説『ひと喰い介護』、判断力・体力・財産を奪われた老人の末路は

実話がモチーフの小説『ひと喰い介護』、判断力・体力・財産を奪われた老人の末路は
安田依央さん撮影/坂本利幸
大企業を定年退職し、妻を亡くして郊外の一軒家でひとり暮らしをする武田清は、ある日、手作り弁当の宅配を頼む。そのサービスを提供するのは、介護施設「ゆたかな心」。介護業界の風雲児・高坂万平の経営する注目の「オーダーメード介護」施設だ。

■人としての尊厳を失っていく

物語のキーマン、武田清はエリート意識が高い72歳。身体も思考力もまだまだ健在。老後の蓄えも1億5000万円ほどと、ひとり身ながら恵まれたリタイア生活を送っている。

介護とは無縁の暮らしを送る彼が、ある介護施設に関わり、入居したことで、判断力、体力、そして財産を奪われていく。

それも、奪われているとは気づかないうちに、施設側の巧妙な手口によって、徐々に人としての尊厳を失っていくのだ。タイトルどおり「人を喰う」介護施設が舞台。ひと言でいえば「恐ろしい」話である。

著者の安田依央さんは、1年の連載を終え、改稿を重ねた6か月を振り返って、
「連載時はもちろん、連載では描き切れていなかった部分をより鮮明に、より深く掘り下げる作業は、本当に(精神的に)キツかったです」と振り返る。

物語には、介護される人、介護する人、その家族、そして介護業界の中心で闇を支配する人など、さまざまな立場の人々が登場する。

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