くらし情報『《20代男性の孤独死》社員寮で1週間発見されず 残された自己啓発本に見えた葛藤』

2019年12月8日 18:00

《20代男性の孤独死》社員寮で1週間発見されず 残された自己啓発本に見えた葛藤

《20代男性の孤独死》社員寮で1週間発見されず 残された自己啓発本に見えた葛藤
※写真はイメージ
年間約3万人と言われる孤独死──。そんな凄惨な現場を清掃するのが特殊清掃員だ。特殊清掃の件数は夏場が最も多く、寒くなるとぐっと減る。孤独死の件数が少なくなるからだ。しかし、孤独死が起こっていないわけではない。

紅葉も終わりに近づいた、10月後半。遺品整理開業アドバイザーの上東丙唆祥(ひさよし)さんは、某所の社宅に向かっていた。

電話をかけてきた友人の会社社長はかなり動揺した様子で、「ちょっと大変なことが起こったの。今から来てくれないかな」と上東に訴えた。

会社社長はプライベートな用事で電話をかけてくるとき、普段なら必ず、「今、電話しても大丈夫?」と気遣ってくれる。しかし、この日に限って、電話口からはとてもそんな余裕はなさそうだった。こんなに慌てた口調の社長は初めてだ、と上東さんは感じた。電話の内容を要約すると、会社の所有する社員寮で孤独死があり、部屋の中を見たが、あまりのにおいで思わず外に出てしまったので片づけてほしいという。

上東さんは、部屋の中はかなりの惨状が予想されると、物件に向かう途中で、そう直感した。

■パイプベッドの上に人型に広がった血のり

さっそく現地に到着し、社員寮のワンルームの玄関を開け、マスクをして、部屋をのぞき込んだ。

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