くらし情報『虐待する父親に追い込まれる中、ひきこもり少年を救った1本の「電話」』

2019年12月20日 17:30

虐待する父親に追い込まれる中、ひきこもり少年を救った1本の「電話」

気持ちがいっぱいいっぱいだったのだ。

「中学の入学式には行きましたが、学校が怖くてたまらなかった。私自身、あのころは自分の気持ちをうまく言葉で伝えることができなかったから、毎日泣いていましたね。両親から車に押し込められて学校へ連れていかれたけど、そのうち血尿が出て心身症と判断されました」

9日間で不登校になった。父は息子が家にいることがとにかく気にくわなかったようだと振り返る。そんなときも、祖父に支えられていた。ところが冬のある日、祖父が出先で倒れて救急車で搬送、そのまま亡くなってしまう。

「救命センターに行ったとき、私は震えが止まりませんでした。言葉にできないくらい絶望的な気持ちだった」

味方がいなくなった。その思いは、父が趣味で木のテーブルを作るのを手伝わされたときにも痛感した。

「私はそういうことが苦手なので、どうしたらいいかわからない。父は教えることもなく、思うようにならないと叩く。庭に球根を植えたときも1列に10個植えるからと言われて、バランスよくできないと手が出る。そんなとき黙って見ている母にもだんだん腹が立っていきました」

■父を殺していたか、自分が死んだか

中学にも、地元の高校にもほとんど通えず、家で考え込んでばかりいた。

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