くらし情報『万引きで22年間も“刑務所暮らし”、高齢者「クレプトマニア」の実態』

2020年1月17日 12:00

万引きで22年間も“刑務所暮らし”、高齢者「クレプトマニア」の実態

万引きで22年間も“刑務所暮らし”、高齢者「クレプトマニア」の実態
クレプトマニアとしての体験を語る京子さん。上品な雰囲気と、20年も万引きを繰り返してきた窃盗犯のイメージが重ならない
新宿にある高級デパートの野菜売り場でのことだった。手に取ったトマト3個入りパックを、手提げ袋の中に忍ばせ、店を出た。

「成功したと思いました。それがきっかけでお店の物は“とれる”んだって気づきました」

目の前に座る81歳の京子さん(仮名)は、万引きに初めて手を染めた20年前をそう振り返る。

グレーのジャケットにスラックスという、きっちりした身なりで丁寧に話す几帳面さからは、万引き常習犯という「裏の顔」はまったく想像できない。

■何度捕まっても万引きがやめられない

初犯の成功体験が発端となって以来、京子さんは現在に至るまでスーパーなどで万引きを繰り返してきた。見つかって警察に勾留され、過去にも多数の逮捕歴があり、3度服役しているが、出所すると再び犯行に及んでしまう。

最後に万引きをしたのは昨年4月下旬。関東地方の大型ショッピングセンターで、インゲン豆や大福餅などの食品に手がのびた。

「ドキドキした緊張感はありましたが、取ってしまいました。でも、インゲンなんて普段、台所で使わないのに……」

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