くらし情報『中高年のひきこもり、国が用意した就労支援の実態は“人権を踏みにじるに近い行為”』

2020年1月25日 16:00

中高年のひきこもり、国が用意した就労支援の実態は“人権を踏みにじるに近い行為”

それが親の高齢化によって経済状態や健康状態が悪化し、子どものひきこもりが表面化した。でも、ひきこもりがそこまで長くなるまで隠してきたのは親なんです」

その原因を黒川さんは「恥」だと言います。「中高年のひきこもりの存在に気づいていた人たちはいました。ヘルパーさんや民生委員の方などですね。気づいても、それをどうにかする制度がなければ、そのままになってしまう。

生活困窮者自立支援法ができてからは、中高年ひきこもりをその制度につなぐこともできるようになりましたが、家にひきこもりがいるのが恥だと考え、“見えない存在”にしてきた親は長期化の最大要因だと思います。ひきこもりは家族の問題とは切っても切れません。だからこそ、家族だけでは解決できない問題なのです」

■殺された子どもの人生はどうなるんだ

互いに依存し合う家族関係の中、がんじがらめになった当事者たちは事態を打開することができない。その最悪のケースが、元農水事務次官が40代のひきこもりの息子を殺してしまった事件だろう。「ずっと隠してきた結果ですよね。子どもが20歳ぐらいのときに何とか本人のことを考えていたら……。20、30年前にはひきこもりの概念があったわけですから、何らかの手を打てば自分の子どもが40代まで何もなくなってしまう人生を送らせることもなかった……」

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