くらし情報『東大大学院を中退しひきこもり、困窮生活に──男性を追い詰めた「普通」の価値観』

2020年2月22日 20:00

東大大学院を中退しひきこもり、困窮生活に──男性を追い詰めた「普通」の価値観

現在、全国に100万人いると推測されるひきこもり。近年、中高年層が増加しており、内閣府は昨年初めて、40歳以上が対象の調査結果を公表した。一般的には負のイメージがあるひきこもり。その素顔が知りたくて、当事者とゆっくり話してみたら……。(ノンフィクションライター・亀山早苗)
東大大学院を中退しひきこもり、困窮生活に──男性を追い詰めた「普通」の価値観
※写真はイメージ金子亮太さん(仮名=37)のケース
大学院の途中で登校できなくなり、そこから6年半ひきこもってしまった男性がいる。金子亮太さん(仮名=37)だ。幼いころから、「手のかからないいい子」だった彼が、なぜ力尽きたのだろうか。

2歳違いの兄と妹にはさまれた次男として、中部地方のある県で生まれ育った。父方の祖父母とともに7人家族だった。最初の子である兄に手がかかったぶん、両親は次男である彼に、むしろ「長男的」な期待をかけていたようだ。

「ただ、人間としての土台をつくる部分で、親子関係に問題があったような気がします。父はあまり子どもたちにタッチしなかったけど、母親がちょっと情緒不安定な人で、衝動的に怒りが爆発することがあった。

忘れられないのは、夕飯をとっているとき、ぽろっと食べ物をこぼしたら、いきなり僕をキッチンのシンクに連れていって頭からみそ汁をかけられたこと。

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