くらし情報『東大大学院を中退しひきこもり、困窮生活に──男性を追い詰めた「普通」の価値観』

2020年2月22日 20:00

東大大学院を中退しひきこもり、困窮生活に──男性を追い詰めた「普通」の価値観

「妙なプライドがありましたね。素直に喜んでもいいのに、なぜかどんどん自縛されていくんです。早稲田の研究室はとても居心地がよかった。だから早稲田の大学院に行ってもよかったはずなんだけど、やはり東大にとらわれてしまった。自分にとってよかったかどうか……」

東大大学院は世間的価値観からみれば、ある意味で最上級だ。だが、それが本当に自分の望んだことなのか、これでよかったのかと彼は考え始めてしまう。東大にとらわれたのは、自己責任なのか、幼少期の親子関係に起因するのかは彼にもわからないという。ただ、子どものころ「普通」からはずれていた記憶は、彼にとって強烈だったのだろう。だから「世間」への強迫観念が強まり、東大にこだわり、いつしか自分を追い込んでいったのかもしれない。

■就職活動の末、大企業の内定をもらうが…

修士課程の2年間、彼は頑張った。そして2007年6月、就職活動の末に大企業の内定をもらう。あとは論文を書けば卒業できる見通しが立ったところで、指導教官に2週間ほど休むと告げた。「それきり大学院に行けなくなってしまったんです。自分でもヤバイと思っているけど身体が動かない。1か月もすると、取り残されてしまうという焦燥感にかられました」

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