さんとはご夫婦で親しくしていただいた時期がありました。当時、舞台もやってみたいとおっしゃっていて、私が舞台の出身なので、そういうお話をずいぶんしましたね。
津川(雅彦)さんとは昔、ドラマでご一緒したときに打ち上げで熱海に行ったんです。温泉に行ったんですが、そこが混浴で向こうに女性の団体が入っていて。不思議なもので数で負けるんです。こっちがタオル巻いて逃げました(笑)。
そんな思い出を撮影の合間にお話ししたら“そうだった、あれは参ったね”って、思い出話に花が咲いたのを覚えています」
そして、最後に最終回に向けての見どころを教えてくれた。
「前作は『やすらぎの郷』というものを作り上げ、ひとつの形にして完成させて終わったという感じがしました。そして今回、倉本(聰)さんは特に『道』のほうをおやりになりたかったと思うんです。
昭和から平成にかけての、ひとつの村の栄枯盛衰みたいなものが描かれていて、非常によかったなと思います。公平たち一家の話も本当に大詰めですが、みんな巣立ったかと思えば、孫たちが帰ってきたり。ある程度、年齢を重ねた人たちは、より共感しながら最後まで楽しんでいただけるのではないかと思います」
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