くらし情報『自閉症を抱える、画家兼月収2万円の会社員「絵で生きる」自立への挑戦』

2020年3月1日 11:00

自閉症を抱える、画家兼月収2万円の会社員「絵で生きる」自立への挑戦

情緒不安定で、人と関わるのが苦手。広汎性発達障害――父親を激しく攻撃したり、強迫性障害に悩んだ時期もあった。唯一、気持ちが落ち着くのは、絵を描くとき。作品が世界的に認められるようになり、精神安定剤がわりだった絵が今、「生きがい」へと変わりつつある。25歳、月収2万円。最近の心配事は父親がいなくなった後の人生だ。焦りと甘えが交錯するなか、「自立」の準備に奮闘する青年の姿を追った。

自閉症を抱える、画家兼月収2万円の会社員「絵で生きる」自立への挑戦
アール・ブリュット(生の芸術)作家古久保憲満さん撮影/伊藤和幸
広汎性機能障害があるというその青年は、3代続く老舗仏壇店の座敷で、絵を描きながら私たち取材陣を待っていてくれた。

スラリとした長身を持てあますかのように背を丸め、極細のボールペンで街の様子を描いていく。そこには車や電車、ロボットもあれば、なんと北朝鮮の軍隊まで登場し、色鉛筆やマーカーで次々と彩色されていく。

驚くべきは、その細かさだ。

超極小の四角形や円が建物などを形づくり、紙の上を埋め尽くしていく。形と色がひしめき合い、すき間なく混ざり合いながら、小はハガキサイズから大は縦1・6メートル×横10メートルの大作にまで増殖し、成長していくそのさまは、さながら紙の上で繰り広げられる形と色の混沌とした、“見る交響曲”のようでもある。

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