くらし情報『大相撲春場所、無観客でも「開催」へ踏み切った背景に、3月ならではの意義』

2020年3月2日 06:00

大相撲春場所、無観客でも「開催」へ踏み切った背景に、3月ならではの意義

土俵を中央から少しズラして作って、それでも雨が降ると傘をさし、招待された傷痍軍人らほんの一部の人が見守ったそうだ。

そこに力士として出ていた、引退後はNHKの相撲解説者としても人気を博した神風さんは「土俵からは、大鉄傘の焼け落ちた部分から空が見えるといった惨状で、これがあの双葉山人気で天下を揺るがした国技館のなれの果てかと、みじめな想いがこみあげる中での非公開の七日間の場所であった」(『神風一代』日本放送出版協会)と記している。

当時、どうしてそんな状況でも開催したのか?は、相撲についてのコラムの多いライター小島貞二氏の『相撲史うらおもてその二』(ベースボールマガジン社)によると、「なにせ、戦争に負ける二月前でしょう。あんなときに相撲の本場所でもあるまいと思うんだが、無理やりやったというのは、やっぱり軍部の圧力だったんでしょうね。日本は戦争に負けちゃあいない。東京も焼けちゃあいない。その証拠に国技館でいつもと変わらず本場所をやっている。そうラジオや新聞であおって、国民に気合を入れる。そんな裏があったようなぁ」とある。今回がよもやそんな二の舞ではないことを祈りたい。

当時は無観客ながらラジオ中継はあったようだが、今回も、もちろんテレビ中継は入るだろう。

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