くらし情報『大相撲春場所、無観客でも「開催」へ踏み切った背景に、3月ならではの意義』

2020年3月2日 06:00

大相撲春場所、無観客でも「開催」へ踏み切った背景に、3月ならではの意義

なので、おすもうさんたちにはカメラの向こうの観客のエア歓声を想像しながら気持ちを高めてやってもらいたいが、なかなか集中するのが難しいかもしれない。

大相撲は常々言われるようにスポーツであり、興行であり、神事である。おすもうさんは観客の歓声と興奮で気持ちを高め、集中し、肉体を躍動させ、肌を光り輝かせる。お客さんはそれを見て、また興奮する。かつて好角家の哲学者・梅原猛は大相撲を「色気の格闘技」と呼んで、場内のお客さんと力士たちが作り上げていくこの相互作用を、大相撲に欠かせない魅力と記した。それが難しいこの場所、見る側も少し気持ちを変えて臨みたい。

■3月は「就職場所」と「卒業場所」

それにしても本場所って、そんなに何が何でも開きたいものな?と思う、大相撲に特に興味のない方にお伝えするが、年に6回、奇数月に開かれる本場所(今回もそう)は、力士の技量を審査し、番付を決めるためのものであり、同時にお給料も決まる。再び梅原猛の言葉を借りれば「力士は自らの人生を、わずか数秒の取組に結晶させる」のであり、本場所15日間、1日のうちのわずか数秒に、人生を賭ける。そのために毎日毎日、文字通りに血のにじむような厳しい稽古を積んでいるのだ。

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