くらし情報『「福島のいま」を伝えるため原発入構は40回以上、ラジオアナウンサーの“現場魂”』

2020年3月11日 18:00

「福島のいま」を伝えるため原発入構は40回以上、ラジオアナウンサーの“現場魂”

顔は泥だらけ。水がないからね、顔を洗ってあげられないんです。でもね、涙で娘の顔を洗ったよ……」

震災後、学校の宿題がそのまま机に置かれた娘の部屋に上野さんは入れずにいた。

「あの日抱きしめた遺体と、生きた痕跡が残る部屋。そのギャップに耐えられなかったんです。そこに土足で入る記者が許せなかった……」

そんな胸の内を泣きながら明かしてくれた上野さんの姿が、このとき大和田のなかに深く刻まれた。

■本当に怖いのは無関心

番組で相方を務める山地美紗子さんは、新人のときから「とにかく現場だ」と大和田に教えられたという。

「“現場に行かなければわからない”“現場に行かないかぎり伝えられない”と口すっぱく言われました。子どもを亡くしたお父さんにも、大和田さんはストレートな言葉で気持ちを聞きます。みなさん“自分のせいだ”と苦渋するのでひやひやしますが、決まってあとから、“あのとき聞いてもらえてよかった”と言われるんです」

震災当時、そうした大和田の報道が部分的に切り取られてネットに広まり、全国から批判が集まった。ラジオ局が「大和田クレームマニュアル」を用意したほどだ。しかし、本人に気にする様子はなかった。

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