くらし情報『うつを患い薬を手放せなくなることも 100万人越え「男性介護」の課題を考える』

2020年3月12日 08:00

うつを患い薬を手放せなくなることも 100万人越え「男性介護」の課題を考える

うつを患い薬を手放せなくなることも 100万人越え「男性介護」の課題を考える
※写真はイメージです
テーブルの上に差し出された手帳には「障害等級3級」と記されている。よく見ると、精神障害者保健福祉手帳だ。

介護歴10年の渡辺紀夫さん(55)は、人目もはばからず大声で語った。

「介護うつから始まったのが、本格的なうつになってしまいました。今は睡眠薬と精神安定剤を手放せません」

■男性介護者特有の悩みに苦しめられて

渡辺さんが住む都営住宅からほど近い、東京都葛飾区にある喫茶店でのことだ。

渡辺さんの父親に認知症の症状が出始めたのは、今から12年前。字が書けなくなり、大好きな庭いじりをしなくなった。異変を感じて病院の診断を受け、確定した。

当時は一緒に暮らす母親が面倒をみていたが、ひとりで任せるのは心許ない。同じ都内に住む長男夫婦は十分に面倒をみてくれなかった。独身の渡辺さんは福島県にあるホテルで調理師として働いていたが、介護離職して東京へ戻った。それは年の瀬が迫る、46歳のときだった。

その直後、父親が軽度の脳梗塞を患ってしばらく入院。退院後は寝たきりとなり、要介護度は5に認定された。下の世話や入浴介助などは主に母親が担当したが、休息のため、デイサービスに週2回通わせた。

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