くらし情報『橋田寿賀子が名作『おしん』の秘話を語る、物語の設定から読み解く「大切なこと」』

2020年5月1日 11:00

橋田寿賀子が名作『おしん』の秘話を語る、物語の設定から読み解く「大切なこと」

橋田寿賀子が名作『おしん』の秘話を語る、物語の設定から読み解く「大切なこと」
橋田壽賀子
昨年の4月から1年間、私も毎朝、BSプレミアムで再放送されていた『おしん』を見ていました。35年も前の作品を今ごろになって放送していただけるなんて、とても幸せでしたし、たくさんの方に見ていただいて、心からありがたいと思っています。

■物語に隠された想いとは

『おしん』は、私が長年あたためていた物語です。「激動の時代を生きてきた、明治生まれの女性の人生を書きたい、書かなければならない」という使命感に突き動かされて書いた作品ですが、その根底には「反戦」への強い思いがあります。

私が通っていた大阪の高校は、与謝野晶子さんの母校でもあり、与謝野さんが書かれた反戦の詩「君死にたまふことなかれ」の屏風が置いてありました。ですから、幼いおしんが、日露戦争の脱走兵から、その詩を通して「戦争をしてはいけない」と教わるくだりはどうしても入れたかったし、おしんが苦労して育てた長男が兵隊にとられ、あっけなく死んでしまうというのも、戦争の悲惨さや非情さ、むなしさを描くためには必要でした。

また、戦後、佐賀県出身の裁判官が闇米を食べることを拒否し、栄養失調になって餓死するという事件が起こり、話題になりました。

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