谷村さんや、松山千春さん、山下達郎さんたちともよくやっていたようです」(前出・音楽ライター)
なかでも山下は服部さんのことを深く信奉していたようだ。
「達郎さんはもともとフランス近代の作曲家が好きだったのですが、その要素を自分の音楽に取り入れるのは難しいと感じていたそうです。しかし、服部さんとの仕事で納得いくレベルでの弦アレンジが可能になり、何度も仕事を頼むようになりました。
’93年にフルオーケストラのアルバムを作ったときは、ジャズの大物にアレンジをお願いし、2週間もかけてニューヨークでレコーディングしたんですが、帰りの飛行機の中で突然、“やっぱり服部先生とやりたい!”と言いだして、急きょレコーディングをやり直したほど。達郎さんは、服部さんが指揮するオーケストラでライブをするのが夢だったそうです」(同・音楽ライター)
そんな服部さんには、ともにエンターテイメント界で闘ってきた古き“同志”がいるという。
「服部先生からその昔、1枚の写真を見せてもらったことがあります。学生服姿の彼の後ろに立つ、アメリカの軍服を着た日系兵士とのツーショット写真でした。
“これって誰ですか?”と私が聞いたら、ニコッと笑って“ジャニーだよ、ジャニー喜多川!”と。
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