くらし情報『「隠れ貧困」家庭で育ち、ブラック企業に入社して“地獄”を見た女性の行く末』

2020年6月20日 20:00

「隠れ貧困」家庭で育ち、ブラック企業に入社して“地獄”を見た女性の行く末

母親はとても感情的で、少しでも彼女をイラつかせてしまうと、いつも鬼のような形相で叩かれるのが怖かった。

兄は中学生のころから非行に走り、家庭内でも私や母に対して激しい暴力をふるうようになった。これに関しても父親はまったく我関せずといった様子で、たとえ私がアザだらけになっていようと、顔じゅう血まみれになっていようと、まるで興味がないようだった。

おまけに兄はこの時期から頻繁に金をせびるようになり、母親がお金を渡すことを拒否すると数時間暴れまわることもあるため、私たちの身体だけでなく家中がボロボロになる始末だ。

そんな環境であったから、うちにはいつもお金がなかった。母親は「恥ずかしいから」という理由で、うちが貧しいことも、家庭内暴力があることも誰にも言ってくれるなと私に強く口止めをするので、助けを求めることさえできない。

生活保護の存在は知っていたが、自分たちが受給するものではないと思っていたし、そもそも申請するかどうかの発想すら、私たちにはなかった。とても自力で生活できるような状態ではないはずなのに、私たち家族は誰にも助けを求められず、貧しさを隠し続けて生きていた。

そして、いつのまにか家族同士の関係そのものが失われてしまったのだ。

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