くらし情報『「隠れ貧困」家庭で育ち、ブラック企業に入社して“地獄”を見た女性の行く末』

2020年6月20日 20:00

「隠れ貧困」家庭で育ち、ブラック企業に入社して“地獄”を見た女性の行く末

まさにギリギリの生活だった。

毎日、激務に追われて疲弊していたが、それでも私に会社を辞める選択肢はなかった。転職するだけの時間的余裕もないうえ、仕事を辞めてしまえば住居を失う。

住居を失えば路上生活を送るか、再び“地獄”に戻って、殴る蹴るの暴力を受ける毎日を送るかしかない。経済的に自立できるだけの蓄えがない以上は、文字どおり「生命線」であるこの仕事を続けるしかないのだ。

しかしそんな生命線は、予想だにしなかった事件によって安易に絶たれてしまった。

会長の息子であり、既婚者の男性役員からの性的な誘いを断ったことで不興を買ってしまい、社内で執拗な嫌がらせのターゲットにされたのだ。

役員から直に「吉川には徹底的に負担をかけろ」と命じられた部署長は、私に「ごめんね、そういうことだから」とだけ断って、ほかの社員に回すはずの業務をすべて私に回し始めた。

嫌がらせをしていた張本人は、夜遅くまで業務に追い詰められる私を見にきては時折満足そうにニヤついていたが、もはや私に戦う気力は残されていなかった。

不運なことに、私はこのころ不眠症にも悩まされていた。毎晩、家具も何もない部屋に帰り、薄っぺらい布団に入ると、必ず殴られていたときの記憶がフラッシュバックする。

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