2020年9月1日 18:00
多部未華子『わたナギ』ヒットの背景に、原作ファンを納得させる“リアルな演技力”
■多部未華子ならではの演技
彼女の経歴を振り返ってみると、これまでに『デカワンコ』や『ヤスコとケンジ』(ともに日本テレビ系)、『これは経費では落ちません!』(NHK総合)など、いずれも漫画を原作とした作品への出演が目立つ。
特筆すべきは、主演を務めた2010年公開の映画『君に届け』だ。原作が累計3300万部を記録するほどの人気作なだけに、実写化決定の際は物議を醸すことに。しかしながら、純粋で不器用なヒロインを務めた多部未華子の等身大の演技は、原作ファンからも好評を得ることに成功した。
相手役を務めた三浦春馬さんとのコンビを支持する声も多く、2人はその後もドラマ『僕のいた時間』(フジテレビ系)、映画『アイネクライネナハトムジーク』でもタッグを組んでいる。
なぜ彼女は漫画を実写化した作品に起用され、熱心な原作ファンを納得させることができるのか──。
近年、漫画原作の映像作品には橋本環奈や浜辺美波が頻繁に起用され、“実写化女王”と呼ばれることもある。彼女たちは、漫画世界からそのまま飛び出してきたように原作に忠実なキャラクターを演じ、非日常的なエンターテイメントで視聴者を楽しませている。
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