くらし情報『宮沢りえ「悲劇のヒロインになりたくない」やせ我慢発言から生まれた女優人生』

2020年9月17日 16:00

宮沢りえ「悲劇のヒロインになりたくない」やせ我慢発言から生まれた女優人生

例えば、倉本聰や山田洋次は彼女に薄倖な役を与え、新たな魅力を引き出した。

正直なところ、破局したころの彼女は女優としての評価がいまひとつだったものだ。当時のメディアは「代表作がなかったりえにとって、この会見が代表作になるだろう」などと書いた。

そこを変えたのが「悲劇のヒロインにはなりたくない」というやせ我慢発言である。これにより、彼女の明るさが一種の強がりで、心の奥底では悲劇のヒロインになりたがっていたのでは、と気づく人が出てきたのだ。彼女自身、役の上でなら自分の哀しみを表現できるようになった。それは破局後の彼女に世間が抱いたイメージとも見事にハマり、女優開眼がもたらされるわけだ。

いわば、ひとつの名言が女優・宮沢りえを作ったのである。

PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。

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