くらし情報『『半沢直樹』はなぜ大衆にウケたのか、“社会風刺と顔面芝居”が生んだ施し』

2020年9月27日 13:00

『半沢直樹』はなぜ大衆にウケたのか、“社会風刺と顔面芝居”が生んだ施し

で演じた弁護士・古美門研介が思い浮かぶ。

相手に勝つためなら手段を選ばず、屁理屈を機関銃のようにまくし立てる古美門の姿は悪魔のようで、どんなに正しいことのための弁護をしていても、それはちょっとやりすぎでは?という暴力性があった。それでも『リーガル・ハイ』は、古沢良太氏の脚本が持つ人を食ったようなストーリーテリングが毎回あったため、古美門の邪悪さが、ギリギリのところでコメディの枠に収まっていたのだが、あれをシリアスに演じると半沢直樹になるのだろう。

大河ドラマ『真田丸』(NHK)で主演を演じたこともあってか、日本を代表する正統派スター俳優という印象が強いが、堺の芝居には善悪という枠をあっさりと超えてしまう過剰な暴力性があり、だからこそ痛快さの中に、ピリッとした嫌な後味が残る。

そんな堺の持つ危うさが、そのまま作品の振り幅となり、熱狂的な吸引力で大衆を惹きつけたのが『半沢直樹』だった。

今思い出しても前シリーズ最終話で大和田暁(香川照之)に土下座を迫る半沢の姿は異様で、どっちが正義でどっちが悪だかわからなくなる。だが、あの半沢の常軌を逸した怒りに、東日本大震災後の復興時期に溜まったフラストレーションを重ね、誰かを土下座させたい(責任を取らせたい)

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