くらし情報『『半沢直樹』はなぜ大衆にウケたのか、“社会風刺と顔面芝居”が生んだ施し』

2020年9月27日 13:00

『半沢直樹』はなぜ大衆にウケたのか、“社会風刺と顔面芝居”が生んだ施し

という視聴者の鬱憤が、シンクロしたからこそ、絶大な支持を得たのだろう。

一方、7年越しに作られた続編となる本作はどうか?

■今作『半沢直樹』が表現するもの

表面的には2013年度版のスタイルを踏襲しているように見える。

前シリーズでは古臭い昭和の物語にみえた会社組織の派閥争いをめぐるゴタゴタも、コロナ禍における日本政府の後手後手の対策や、東京オリンピック開催をめぐるグダグダの状況をみていると、むしろ昭和的な会社組織が令和の時代まで温存されていることこそが今の日本の宿痾(しゅくあ)なのだなと改めて実感させられる。

物語のスケールも大手航空会社の経営再建を巡って国土交通大臣と対決する姿を描くことで、本作が内包していた権力批判のテイストはより際立っており、その意味でも今見るべき作品に仕上がっている。

しかし、過剰なまでに前作をなぞったがゆえに、公式二次創作を観ているような印象もある。いちばん大きく変ったのは役者たちの演技だろう。福澤克雄の演出は顔のアップを多用しているため顔面芝居と揶揄されることも少なくない。実際には引きのカットも多く、エキストラを大勢集めたモブシーンなどもある。ほかのドラマと比べると何倍もリッチな映像なのだが、最終的にいちばん印象に残るのが「役者の顔」

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