くらし情報『高橋優はなぜ歌い続けるのか、地元への思いを込めた「これまでの10年」と「この先のこと」』

2020年10月20日 17:00

高橋優はなぜ歌い続けるのか、地元への思いを込めた「これまでの10年」と「この先のこと」

■“使命”を感じた
忘れられない出来事

高橋にとって、この10年で忘れることのできない出来事のひとつがデビュー翌年の’11年3月11日に発生した東日本大震災。ちょうど、ファーストアルバム『リアルタイム・シンガーソングライター』のプロモーション活動で全国を飛び回っている時期だったが、たまたま友人の結婚式に出席するために秋田に帰省していた。

「友達と待ち合わせをしてイオンへ結婚祝いを買いに行ったんです。買い物をする前にお金を下ろそうとATMにキャッシュカードを入れた瞬間に揺れだして。隣でお金を下ろしていたおばあちゃんが動転している姿が見えたので、急いで店の外に連れていきました」

目の前のアスファルトが地割れし、店内に入るとカラフルなドーナツが落ちた床が波打っていた。

「すぐに両親や友達の安否確認をして。僕が経験したのは震度6でした。その後、関東や関西でもプロモーション活動をしたんですが、あの東北の風景とは全く違った。いろいろな思いを持って過ごした3月でした」

東北をはじめとした日本中の人々の心を明るく灯してくれたのがファーストアルバムにも収録されている『福笑い』。全国のラジオ局にリクエストが殺到し、上半期の邦楽ラジオチャートで1位になった。

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