2020年11月14日 18:00
松本人志も絶賛の漫談家ぴろき、コロナ禍で“大損害”を被っても寄席にこだわるワケ
やはり遠慮がありましたから。大御所とは仕事をご一緒させていただいたこともあります。“ギタレレっていうの、いい音するねえ”って言ってくださって。ただ、“これからはぴろきの時代だよ”なーんてことは、いっさい言われなかったですけどね(笑)」
■新型コロナに大打撃を受けるも……
寄席をベースに地方営業や独演会と、ぴろきはずっと“リアルライブの場”を中心に活躍し続けてきた。例えば、芸能事務所のようなところに所属すれば、もっと早くテレビに出たりすることもできたのではないだろうか。
「売れたい、稼ぎたいという気持ちはずっと持ってましたよ。事務所に所属してタレント活動をするのも、確かにひとつの方法ではあったでしょうね。だけど、かっこつけて言えば、僕のいちばんの目標は“自分の笑いを作りたい”ということ。画家や陶芸家、作曲家が作品を残すように、僕は“ぴろきワールド”を作って残したいんですよ、最終的には。そのためには、お客さんがいる寄席で、集まってくれたみなさんと一緒に笑いを作っていきたい。それがとにかく楽しいんです」
このコロナ禍で、ぴろきの仕事は100本以上飛んだ。
「春以降、電話が鳴ればキャンセルか延期の連絡でしたからね。
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