
金子恵美撮影/森田晃博
イクメン議員が妻の臨月中に不倫─。文春砲が暴いた女性問題に永田町界隈はもちろん、世間は大きな衝撃を受けた。何しろ当のイクメン議員とは、男性国会議員初の育児休暇取得を宣言して賛否両論を巻き起こした若手議員の宮崎謙介さん。片や夫の裏切りにあった妻は、夫と同じく衆議院議員の金子恵美さんだった。
宮崎さんは世間の囂々たる非難の的となり、世の全女性を敵に回したとも言われた。あれから4年。著書『許すチカラ』で金子恵美さんはすべてを語った。
初産の夜に夫から聞かされた衝撃の告白のこと。すべてを失ってボロボロになった夫の姿を目にし、“この人を守らなければ”と決意した瞬間のこと……。
「私は夫を許しました。今、とても幸せです」
と語る金子さん。妻として母として、そして女としての思いとは……。
■「怒りよりも悲しみの感情が強かった」
「宮崎からあの話を聞いたのは、出産直後の深夜でした。彼はそれをなかなか切り出せず、肝心の話に入るまでに1~2時間はかかったでしょうか。私も20時間以上かかった初産の後で疲労困憊。ようやく宮崎が“文春に載る”と重い口を開きました。
最初に聞いたとき“女性問題でよかった”と思いました。
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