2020年11月16日 05:00
知らずにトラブル多発!「遺された妻」が今すぐ知らないと損するお金
リストのありかは、できれば子どもにも伝えておこう。
「入院時や死亡時、家族は何がどこにあるのかわからず大変なんです。財産のありかがわからないと、相続手続きの際も苦労します。手続きが終わったあとから別の資産が見つかると、遺族でもめたり、相続税の延滞税がかかったりすることも」(福田さん)
リストアップすると、思わぬ効果もあるそう。
「銀行口座やクレジットカードなどがやたらと多いことに気づくはず。銀行口座もクレカも、夫婦で2つか3つあれば十分ですよね。不要なものは全部解約を。自然と生前整理になり、死後の手続きも軽減されます」(武藤さん)
要介護になったときにお金の管理をどうするのかも考えておきたい。特に最近よく聞くのが、「認知症になったことで口座が凍結され、家族であっても引き出せなくて困っている」という話。認知症患者の割合は年齢とともに上がり、85歳では27%に達してしまうから他人事じゃない!
「認知症対策としては、財産の管理を任せたい人を決めて“任意後見人”に指定しておくと、認知症になっても後見人が口座からお金を引き出せます。認知症になった後だと、家庭裁判所に法定後見人を指定してもらわなくてはならず、法律の専門家が指定された場合は手数料が月数万円かかることも。
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