2020年12月11日 11:00
梅宮アンナが語る父・梅宮辰夫「私、父が亡くなってから、まともに泣いてないんです」
12月12日、昭和の名優・梅宮辰夫さん(享年81)が亡くなってから一周忌を迎える。娘のアンナさんは、よくも悪くも、若いころから世間の注目の的だった。長年にわたって父の闘病を支え、辰夫さん亡きあともしっかりと家族を守るアンナさんに、世の中が抱いていた「わがまま娘」のイメージは、もはや微塵(みじん)もない。父の死と向き合ってきた、この1年の思いを聞いた。

梅宮アンナ撮影/佐藤靖彦
(※インタビューを2回に分けてお送りします。前編では、父・辰夫さんの思い出や、相続手続きに追われた1年間の出来事を語っていただきました)
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昨年の12月12日に父が亡くなって1年。早いものですね。一周忌は、父が好きだったレストランで過ごす予定です。私たち家族と、父が生前親しくしていたお仲間だけで、ささやかに、楽しく、父を偲(しの)ぶつもりです。
この1年間は、あまりに大変すぎて、もう息つく暇もないくらいでした。相続手続きのために、区役所やら銀行やら、少なくとも60回以上は行ったかな(笑)。
父は、世間ではマメでしっかりしたイメージがあったかもしれませんが、全然違うんです!(笑)O型で無頓着。遺言書もなく、銀行の口座も不動産もすべて父の名義のままでしたし、相続には父の人生81年分の戸籍謄本などが必要と知りました。
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