くらし情報『<AID>精子提供で生まれた60代女性、31歳まで明かされず「嘘の中で、大きな不信感」』

2020年11月25日 05:00

<AID>精子提供で生まれた60代女性、31歳まで明かされず「嘘の中で、大きな不信感」

筆者は以前、AIDで生まれた女性たちを取材しました。今回はそのひとり、木野恵美さん(仮名・60代)の話をお伝えしたいと思います。

■31歳のときに知り、
「大きく失望」「強い怒り」

自分がAIDで生まれたことを木野さんが知ったのは、いまからちょうど31年前、31歳のときでした。父親が入院して血液型が合わないことがわかり、ごまかしきれなくなったため、母親が彼女に事実を話したのです。このときの思いを、彼女は手記に、こんなふうに記しています。

「これまでの31年間の自分と親の関係、暮らしてきた思い出が一瞬浮かんで、それがみんな、ガラガラと崩れ落ちました。目の前の空間がゆがんで自分が異次元に行ってしまったような、大きなショックを受けました」

「母に大事に育てられてきたことは十分感じていましたが、私という人間の根幹に関わる最も大切なことについて嘘をつきつづけてこられたことは、大きな不信感となり」

「子どもは親の所有物ではなく、一人の固有の人間であり、子どもが長い一生を偽りの中で生きていくことがどういうことなのか、まったく考えてもらえていなかったことに、大きく失望しました。そして、強い怒りを感じました」

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