くらし情報『岩下志麻、女優人生63年の希望と葛藤「生後数か月の娘に近づくたび泣き叫ばれて」』

2021年1月27日 19:00

岩下志麻、女優人生63年の希望と葛藤「生後数か月の娘に近づくたび泣き叫ばれて」

岩下志麻、女優人生63年の希望と葛藤「生後数か月の娘に近づくたび泣き叫ばれて」
岩下志麻撮影/矢島泰輔
デビューから63年、日本が誇る大女優・岩下志麻。出演した映画は120本以上、テレビドラマにいたっては数え切れないという。忘れられない映画3本を、とお願いしたのだが、どの作品にも思い入れがあり、3本にはとても絞りきれないと彼女は頭を抱えた。

「それでも、いろいろな意味でいちばん思い出深く、演じることができてよかったと思うのは『はなれ瞽女おりん』(1977年・篠田正浩監督)。当時、私は“子どもがいるのに女優を続けていいのだろうか”と、ものすごく悩んでいたんです。まだ4歳ほどで、可愛い盛りの娘を人任せにするのが切なくて……。うちの子は、私のことを“出かける人”だとわかっているから、家を出るときもベビーシッターさんに抱かれたまま、後追いすらしてこなかった。“あー、行っちゃうんだー”という感じで見ているだけ。それが、かえってつらかったですね。

今の女優さんは、出産後しばらく子育てしたら復帰するのが当たり前ですけれど、私のころはいったん家庭に入ったら、それはもう“引退”とみなされてしまう時代。だけど、真冬に裸足で臨むなど半年間の過酷な撮影を経て、できあがった映画で日本アカデミー賞の最優秀女優賞をいただいて。

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