
『鬼滅の刃』10巻のカバー
これまで『千と千尋の神隠し』が持っていた日本映画界の歴代興行収入記録316億円を、いともあっさりと抜き去った『劇場版鬼滅の刃』。
ジブリ最高傑作が7か月以上をかけてようやく到達した地点を、公開からわずか2か月半で駆け抜けてしまったというのだから恐れ入る。
■歴史的メガヒット『鬼滅』の経済効果
それでも、年が変わって《『映画銀魂THEFINAL』に観客動員数首位を明け渡した》なんてニュースもあったし、さすがにそろそろ落ち着いてきた?
「いやいや、順調に記録を更新中ですよ。1月19日時点で、興行収入は362億円にもなりました。動員数も2600万人を突破。『銀魂』に首位を明け渡したのも1週だけで、翌週にはランキングトップに返り咲いていますから、まだ積み上げるでしょう。それだけのメガヒットコンテンツということです」(映画配給会社関係者)
原作コミックも売れに売れている。映画公開後に発売されたコミック最終巻は初版発行395万部、全23巻の累計部数は驚異の1億2000万部。これは日本全国民が1冊ずつ持っている、という計算になる。“出版不況”などどこ吹く風という数字だ。
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