くらし情報『わが子を奪った“不慮の事故”の真相を求め、父の無念が生んだ「ドライブレコーダー」』

2021年2月13日 13:00

わが子を奪った“不慮の事故”の真相を求め、父の無念が生んだ「ドライブレコーダー」

「あおり運転」が注目されるにつれ、急速な普及を見せるドライブレコーダー。きっかけは26年前。長男を亡くした事故の真相が知りたい―父親がその一心で取り組んだ、手探りでの開発にあった。目指すはドラレコの普及率100%。事故防止と、悲しみに暮れる遺族がいなくなる日を目指して。

わが子を奪った“不慮の事故”の真相を求め、父の無念が生んだ「ドライブレコーダー」
交通事故被害者遺族片瀬邦博さん撮影/近藤陽介■父のバイクを借りて塾に出かけた息子

今から26年前の、1994年8月3日の夜─。

気象庁の記録によると、当時の横浜市の気温は27・4℃。蒸し暑い真夏の、22時を越えたころのことだった。

同市金沢区の丘の上にある住宅街の一室で、片瀬邦博さんがいぶかしげに時計を見上げた。原付バイクで塾に出かけた息子の啓章さん(当時19)が帰ってこない。19時半にはとっくに帰宅しているはずなのに。

そのころ片瀬さんは大手電機メーカー・東芝に勤務。技術者として半導体開発部門で活躍したのち、企業向けの営業を担当していた。

23時半をまわったときだったろうか、自宅の電話が鳴った。受話器を取った片瀬さんの耳に女性の声が飛び込んできた。

“磯子警察です”

運命のあの日のことを、片瀬さんが語り始める。

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