2021年2月20日 13:00
日本一の「不良」が日本一の「洗濯屋」へ!ダブルマザーに社長業、自分らしい道の開拓
警察にも何度も補導され、教師からも見放された。
しかし、当時を知る、中学時代の友人・土井山幸代さん(52)は、別の一面を語る。
「美香ちゃんは中1からの転校生で、『超ヤンキーが来るらしい』って転校前から噂になるほど有名でした。確かに、制服のスカートはズルズルで、髪型も刈り上げのリーゼント。見た目は怖かったです(笑)。でも、すぐにクラスの人気者になりました。話してて楽しいし、弱い者いじめも絶対にしない、気持ちのやさしい子だったからです」
土井山さんが山崎さんと親しくなったのは頻繁に電話がかかってきたからだという。
「クラスで私たち2人だけ、母親のいない家庭だったので、美香ちゃんは私を選んだんですね。毎晩とりとめのない長話をしました。今でも覚えているのは、『本当のお母さんに会いたくない?』って聞いたとき、美香ちゃんが『会いたくない』って、きっぱり答えたこと。私は当時、母親に会いたかったので、美香ちゃんの強さが印象に残りました」
なぜ、母親に会いたくなかったのか──。
母親代わりで面倒を見てきた叔母、天方香子さん(73)の話を聞くと見えてくる。
「昔の話になりますが、1度、生みの母親が美香に会いたいと訪ねてきたことがあります。
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