くらし情報『津波に自宅を奪われた17歳少女が母親に、悪夢を見ながらも福島で暮らし続けた10年間』

2021年3月11日 17:00

津波に自宅を奪われた17歳少女が母親に、悪夢を見ながらも福島で暮らし続けた10年間

辞めたくないのに、辞めるのはつらかったです」

なぜ、この時期、上司はハラスメントをしていたのか。駒場さんなりにこう推測していた。

「震災当初は、『震災バブル』と言われるくらい仕事が忙しかったようですが、私が就職したころは落ち着いていました。みんな新しい家を建てて、相馬市では復興が進みました。意識したことはないのですが、徐々に自分たちが“被災者”とは思わなくなっていったんだと思います。その会社はいろんな地域に営業所があったのですが、震災バブルが終わってからは、赤字になっていたようです。

でも、ほかの地域の営業所から見れば、“まだ、震災バブルはあるはずだ”と思われていたようです。そのため、上から『もっと目標を高く』と言われていたのです。それで上司は頭を抱えていました。いちばん年下の私は、そのプレッシャーのはけ口になっていたのだと思います」

■吹っ切れたと思っても見る津波の夢

今は結婚して子どもをもうけた駒場さん。1人目の子どもは4歳。現在、2人目が生まれようとしている。

「『結婚できないかも?』というよりは、『明日、死ぬかも。生きられない』と思っていました。『もう終わったな』と思ったこともありましたが、今は家庭もあるのでそうは思わなくなりました。

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