くらし情報『津波で両親と姉を失って10年、自死も考えた17歳少女が見つけた「生きる望み」』

2021年3月10日 16:05

津波で両親と姉を失って10年、自死も考えた17歳少女が見つけた「生きる望み」

『パパもママも元気でいるなら、電話のひとつくらいかけてくれるはずなのに』って。目に映る世界から色が完全になくなったような状態で過ごしていました」

人間は多面体の生き物で、それゆえに人間関係は複雑で、生きることは100%快適だとは言い難い。多くの子どもたちは親兄弟や親族、教師など周囲の大人たちが適度な緩衝材となりながら、少しずつ人間社会の厳しさや不条理に接していく。しかし海音さんはさしたる免疫を持たないまま、突然、むきだしの現実にさらされることとなった。

「ひとりだけ生き残ってしまってかわいそう」「あの子のせいで家族が犠牲になった」「親がいないから出来が悪い」「ウザい親がいなくていいね」。今日にいたるまで、エゴや悪意や無神経な感情にまみれた言葉を数えきれないほど向けられた。幾度も“自殺”の二文字が頭をよぎった。

「あのころの私は、自分が生きていることで誰かを不幸にしてしまうと思っていたんです。一人息子を亡くしたおばあちゃんが悲しんでいるのは、私ひとりが生き残ったせい。学校でいじめられるのも、自分に非があると思い込んでいました。毎日、自分で自分を『がんばれ!』って励ましていたけれど、でも、つらかったです。

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