くらし情報『耳の聴こえない母と耳の聴こえる息子、“補聴器”で交わした「親子の声」』

2021年3月21日 13:00

耳の聴こえない母と耳の聴こえる息子、“補聴器”で交わした「親子の声」

耳の聴こえない母と耳の聴こえる息子、“補聴器”で交わした「親子の声」
著者の五十嵐大さんとお母様
ダイバーシティが謳われるようになり、SNSの発達とともにこれまで知られていなかった社会的マイノリティの人たちの存在が可視化されるようになりつつある。そのなかのひとつに「コーダ(CODA)」と呼ばれる人たちがいる。

コーダとはChildren of Deaf Adultsの頭文字を取った言葉(CODA)であり、「聴こえない親の元で育った、聴こえる子どもたち」を意味する。この言葉が生まれたのは、1983年のアメリカでのこと。しかし、いまの日本で、この言葉を知っている人はどれだけいるだろうか。それくらい知られていない存在だ。

本稿はそんな「コーダ(CODA)」の筆者が綴る、母との記憶。

◆◆◆

■ぼくの「ふつう」と世間の差

ぼくの両親は耳が聴こえない、いわゆる「ろう者」である。父は幼少期の病気が原因で聴こえなくなり、母は生まれつき、先天性のろう者だった。両親は耳が聴こえない、対して息子であるぼくは聴こえる。幼いころはそれが「ふつう」のことであり、聴こえる・聴こえないの違いはありつつも、手話で会話することができるぼくにとって、そんなことは別に大した問題ではないと思っていた。

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