くらし情報『【追悼】橋田壽賀子さん、連載担当者に聞いた「最期の2年間」』

2021年4月8日 06:15

【追悼】橋田壽賀子さん、連載担当者に聞いた「最期の2年間」

愛猫を喪った先生はエッセイでも『悲しかったけどホッとした。もう思い残すことはない』とお書きになっています。

■老衰がきましたね

──亡くなる直前まで電話でやりとりをしていたというが、どのような話を?

この世に何の未練もない、やりたいことは全部やった、幸せな人生だった。まっすぐな声でそうお話になっていました。痛いのだけは嫌です、と笑いながら。

また、2020年10月に文化勲章を受章されたときは『人生の最期に“よくできました”のスタンプを捺してもらった気分』だとお話になっていました。

今年の正月は人生で初めて、ひとりで年越しを迎えたらしく、日の出を写真で撮って少し眠り、昼ごろからおせちとお雑煮を召し上がったそうです。実に心穏やかな一日だったと伺いました。

実はこの連載についても『もう世の中に怒ることは何もない』ということで、3月に終了する予定でした。テーマは『老衰と死』。安楽死を望まれていた先生ですが、『最後は老衰がきましたね』と先生のお言葉通り“のん気で幸せそうに”されていたのがとても印象に残っています。結局、お話を聞くことは叶いませんでした。

──橋田さんとの思い出で一番印象的なのは?

取材を終えて私たちが熱海駅へと戻る送迎タクシーに乗るとき、必ず家の前まで見送りに出られることですね。車が見えなくなるまで手を振ってくださった姿が忘れられません。

ご冥福をお祈りいたします──。

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