くらし情報『樋口一葉の“奇跡の14か月”を振り返って感じた「彼女は5000円札にいるべきじゃない」』

2021年4月22日 21:30

樋口一葉の“奇跡の14か月”を振り返って感じた「彼女は5000円札にいるべきじゃない」

落ち込む一葉を見かねて、通信教育で和歌を学ばせる。

14歳のとき、一葉は歌人・中島歌子が主宰する歌塾『萩の舎』に入り、さらにがっつり学び始めた。萩の舎は、“和歌の詠み方に特化した公文式”のようなイメージだ。同門には、年上のお姉さま方もたくさんいた。そんななか、一葉は入門半年で最高点を獲得するほどの才能を見せつける。

このころに三宅花圃(みやけ・かほ ※1)とも出会っている。三宅は明治期の近代以降で初めて、女流作家として文壇デビューする人物だ。後述するが「三宅なくして樋口なし」というほど、一葉の人生にとって重要な人になる。

※1:出会った当時は田辺龍子。ここでは三宅花圃として紹介する。

’89年7月、17歳の一葉に衝撃の出来事が起こる。すでに事業に失敗して多額の借金を背負っていた父が、亡くなってしまうのだ。実はこの2年前には長男・泉太郎も気管支炎で他界している。大黒柱がいなくなったことで、樋口家はお金持ちから一転、一気に困窮してしまう。

翌’90年の9月に、一家は引っ越して内職を始めた。しかし、借金なしではどうしても生活できない。一葉は「何か逆転できる術(すべ)はないかしら」と考えていた。

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